2010年10月19日火曜日

瀬戸内ふぃくしょん


瀬戸内の島々、そこに点在する作品群。
瀬戸内の風土から生まれた作品も、瀬戸内でなくても存在の耐えうる作品もそれぞれに面白かった。
自然や町並み、食事。そして島を渡る為の船の不便さ、それもまた良かった。
女木の防波堤で出会った-の電気質を帯びる警備員の兄さんと、男木の飯屋で相席したマイレージ姉さんことイマムラさんとの会話も楽しかった。
警備員のお兄さんとは音楽の話をしたり、地元民の目線からこの芸術祭の話を聞いたり、-の電気質によって空の電池を握り締めると残量が回復したり、花の首飾りが枯れなかったりする驚異の人体であったり。
イマムラさんは海外出張の猛者であったり、新品のIpodタッチとえらく古めかしい太宰治の本を持っていたり、ジャズピアノをやっておられたり、どこか面白い雰囲気だったり。


そして、芸術観光というのか観光芸術というのか分かんないけど、それがどっかフィクションじみていて。そこが個人的に面白かった。
船で集団的に運ばれて、到着した島でとりあえずバスに乗って集団で目的地へ向かう…降りる、そして点在している作品群を見て回る、次のバスに乗る面子はさっき降りた人たち(自分も含めて)。そして次のバスで降りる場所もまた同じだったり、島を出る船に乗ると見かけた顔がちらほらとあったり、なんだかパッケージ風で、いかにも観光している感じが良かった。

一回旅行すると、また別の地にも行ってみたくなる。
一人旅も誰かと旅行するのも楽しい。

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